今年の夏には、日焼け止めクリームは必要ない。
Googleは米国時間5月31日、学生をオープンソースソフトウェア開発の腕試しに招待する「Summer Codeプログラム」を開始した。2カ月半に及ぶこのプログラムでは、最大200人の学生がオープンソース団体とチームを組み、ソフトウェアの開発に取り組む。オープンソース団体は学生たちの進捗を監督する。学生がプロジェクトを見事達成できれば、1人4500ドルずつ受け取れる。
「このプログラムの目的は新規開発者を育成することだ。フリーのオープンソースソフトウェアを開発したいと考えているものの、まだそれを実現できていない開発者を世界中から探し出したいと思っている」とGoogleは同社ウェブサイトに記している。
申し込みの締切は6月14日。Googleのサイトでは、申し込み時に応募者の学校名の記入を求めているだけで、どのような学生に参加資格があるか具体的に示していない。
90万ドルの出費が見込まれるSummer Codeプログラムは、Googleにとってオープンソース分野に進出するための最新の取り組みである。Googleは先頃、ブラウザに依存しないサービスを設計するという戦略を推進するため、オープンソースブラウザの「Firefox」を開発したエンジニアをまた新たに1人雇用した。また3月には、Google関連のオープンソースアプリケーション用のソースコードレポジトリとなるサイトも立ち上げている。
業界内の企業のなかには、国際プログラミングコンテストで米国の大学生の成績が低下していることについて、ハイテク業界にとって不吉な兆候だと懸念する向きもある。また一方でMicrosoftなどの企業は、ハイテク技術への米国の学生の興味を再び盛り上げる方策として、国際プログラミングコンテストを開催している。
Summer Codeプログラムでは、学生は、同社指定のオープンソース団体が進めるプロジェクトに申請し、それに取り組むことになる。申請が承認された学生には、最初に500ドルずつ支払われる。
応募者は自分独自のアイデアを提出してプロジェクトを立ち上げてもよいし、オープンソース団体が掲げているアイデアリストの中から1つを選ぶこともできる。開発された全コードの著作権は監督団体の判断に基づき、監督団体か開発者のいずれかに帰属することになる。
この取り組みに参加している団体は、Python Software FoundationやApache Software Foundation、Gnome Foundation、Perl Foundation、Ubuntu Linux、Googleなど全9団体。
学生がプロジェクトを完成させる締切は9月1日。監督団体はその1カ月後に、プロジェクトを見事達成した学生を発表する。学生にはその後数週間以内に、残りの4000ドルとTシャツが送られる、とGoogleは述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ