日本ベリサインは8月9日、システム運用監視サービス「サイトロック」の子会社化を発表した。まずは既存顧客を対象にしたクロスセリングを展開する。
サイトロックは1995年に設立され(設立時の社名はキャプテック)、従業員数は66人。インターネット・データセンターに設置された企業の情報システムの運用監視・運用代行サービスを請け負う。年間売上高は8億9700万円、営業利益と経常利益はともに1億800万円(2005年5月期)となっている。主要顧客にカブドットコム証券、インクリメントPなどを抱える。
日本ベリサインの橋本晃秀社長は、サイトロックの子会社化を決定した理由について「運用技術の標準化、自動化に強みを持っていたのが魅力的だった」と説明している。当面は既存事業を基盤にしたクロスセリングを展開するが、将来は両社で、RFID(無線認識)や「Fixed Mobile Convergence(固定電話と携帯電話の融合)」といった分野で新規事業を計画している。
日本ベリサインは、サイトロック株式の70%を取得するが、最終的には100%取得する。株式取得額は最大100%で60億円になるとの見通しだ。