日本ビジネスコンピューター(JBCC)は8月18日、災害対策およびセキュリティ対策に向けた製品およびサービスの拡充を発表した。データミラーリングにより災害時の連続稼働を実現するシステム「CustomerVision/High Availability」、地震による振動や衝撃からサーバを保護する「除震装置ISO-Base」、情報漏えいリスクを回避するシンクライアント「Secure Terminal」などを新たに提供する。
CustomerVision/High Availabilityは、本番機からバックアップ機へのデータバックアップをリアルタイムに行い、災害などでシステム障害が発生した場合にスムーズな連続稼働を実現するシステム。システムダウン時も業務を停止することなく継続できるほか、障害復旧時の作業負荷低減や、メンテナンス停止の最小化といった効果も得られる。価格は200万円で、「高可用性ソリューションのなかでは非常に競争力のある価格設定」(同社)。特に中小/中堅企業向けとして、同システムとサービスをパッケージ化した「災害対策安心パック」も用意する。
除震装置ISO-Baseは、地震などの強烈な振動や衝撃を除去してコンピュータを保護する。1セットで1360kgという高い耐荷重性を達成し、阪神淡路大震災に相当する振動を除ける。上下振動にも対応している。
Secure Terminalは、ハードディスクなどの記憶媒体を搭載しないシンクライアント端末。データはサーバのみに保管するため、端末からの情報漏えいリスクを回避できる。IBM zSeries(旧S/390)やiSeries(旧AS/400)のエミュレーションが可能なツール「TermPro」を標準搭載しており、従来のダム端末と同等のホストエミュレーション環境の構築が可能。また、冷却ファンやハードディスクを搭載していないため、電力消費量は一般的なデスクトップPCの5分の1以下で済む。
さらに、同社はデータセンターサービス「JBCC Internet Data Center」と、システム遠隔監視サービス「システム運用監視サービス」も提供する。