NECとサン・マイクロシステムズは9月1日、ユーザー情報一元管理システムを構築するサービス「統合アイデンティティ管理システム構築サービス」の販売を開始した。サンのプロビジョニングソフト「Sun Java System Identity Manager」とアクセス管理ソフト「Sun Java System Access Manager」をベースに、コンサルティングからシステム構築、運用支援に至るサービスを一括提供する。
このサービスでは、サンのソフト製品のほか、Active Directory、Lotus Notes/Domino、mySAP ERPなどとも連携可能なシステム基盤を作る。具体的には、Sun Java System Identity Managerを活用して「プロビジョニング基盤」を構築し、企業グループ内に存在する複数の独立システム間でユーザー情報を一元管理できるようにする。
さらに、Sun Java System Access ManagerやNECの「SECUREMASTER」などにより、個人認証やアクセス認証の仕組みを標準化する基盤を構築し、セキュリティレベルの高い運用と社員の利便性向上を図る。その結果、システムのIDやパスワードが連携し、シングルサインオン(SSO)の利用が可能となる。ICカードを活用したより安全性の高い認証方式への移行も容易だ。
両社は、NECの施設「iBestSolutionsCenter」(東京都港区)内にデモンストレーション用システムを設置し、販売活動も共同展開する。今後3年間で100億円の販売を目指す