日立製作所とNECの子会社で国産ネットワーク機器を製造するアラクサラネットワークスは9月7日、同社としては初めてのエッジスイッチ「AX2400Sシリーズ」を発表した。12月20日に出荷する。価格は59万8500円(税込)から。販売目標は、AX2400Sと同時出荷となる中規模L3スイッチ「AX3600Sシリーズ」(90万3000円から)と合わせて3年間で7万台。
AX2400Sは、従来コアスイッチを製造・出荷してきた同社として初めてのエッジスイッチである。ラインアップ拡充の一環である。社内LANのエッジ部分に設置するL2スイッチであり、社内ユーザーのパソコンやサーバ機などのホストを直接収容する。1U大のラックマウント型に、ホスト接続用の10/100/1000BASE-Tポートを最大で48基搭載する。
アップリンク用ポートは、ホスト接続用ポート4基との排他使用で、小型スロット規格であるSFP(Small Form-Factor Pluggable)形状のスロットを4基備える。ホスト接続用ポートを24基に抑えた機種では、XFP(10 Gigabit Small Form Factor Pluggable)を2基搭載するモデルも用意した。
IEEE802.1xによる認証機能とMACベースVLAN機能を持つ。これにより、MACアドレスを認証キーとして外部のRADUISサーバに接続可否を問い合わせ、正規の許可されたMACアドレスに限って所属VLANを割り当てる運用が可能になる。社内に分散するどのスイッチに接続しても、同じMACアドレスを持つ以上、常に同じVLANに所属させることができる。
同社のネットワーク機器のコマンドライン仕様は米Cisco SystemsのIOSに近く、「IOSの管理者であれば問題なく管理できる」(執行役員マーケティング本部長の滝安美弘氏)という。L2スイッチでありながらACL(Access Control List)の記述も可能であり、IPヘッダーの内容である、IPアドレスとポート番号、SYN/ACKなど各種フラグを用いたアクセス制御が可能である。