日立情報システムズは5月31日、社内ネットワークへのウイルス侵入や内部情報漏えいを検知して自動で被害の拡大を防ぐセキュリティ対策ソフトウェア「SHIELD/ExLink」シリーズに、検疫ネットワーク製品「SHIELD/ExLink-Qu」と、被害拡大防止機能「SHIELD/ExLink-IA」を追加して販売を開始した。
SHIELD/ExLink-Quの提供する検疫ネットワークは、アラクサラネットワークスの「AXシリーズスイッチ」のダイナミック仮想LAN機能を利用するものと、DHCPサーバの機能を使うものの2種類ある。接続するクライアントPCは、シマンテックの「Symantec Client Security」と連携して検査する。
検疫ネットワークの導入時に、通常必要とされるPC用クライアントプログラムのインストールは、SHIELD/ExLink-Quでは不要で、導入が短期間で済むという。また、既設DHCPサーバを利用すれば導入コストを低く抑えられる。
SHIELD/ExLink-IAは、ウイルスやワームの侵入などのセキュリティインシデントを検知して、問題発生源を隔離し、通信を遮断することで被害拡大を防ぐ。インシデント検知は、シマンテックのSymantec Client Securityや「Symantec Network Security」と連携して行う。発生源の隔離などは、AXシリーズスイッチで実現する。
価格は、いずれも1000クライアント一式で500万円から。同社では、今後3年間でSHIELD/ExLink製品系列全体の受注件数200システム、売上高15億円を目指す。