プラットフォームがLSFの運用を年内に自律化--日本IBMの自律化ツールキット使う

日川佳三(編集部)

2005-09-09 16:02

 プラットフォームコンピューティングと日本アイ・ビー・エム(日本IBM)は9月9日、負荷分散サーバ・クラスタの自律運用化に向けて協業を開始したと発表した。具体的には、加Platform Computingが開発した、Unixの実行プロセスをクラスタ内で負荷分散するソフト「LSF(Load Sharing Facility)」の運用管理を、米IBMが開発した自律運用機能開発ツールキットを用いて自律化できるようにする。

 第1の成果物としてプラットフォームコンピューティングは2005年内に、クラスタシステムに発生する各種の障害や性能ボトルネックなどの問題判別を支援する「Platform LSF問題判別ソリューション」をLSFに取り入れる。このために、LSFが出力するログをIBMのツールキットが用いるXMLベースのCBE(Common Base Event)フォーマットに変換するアダプタを実装する。

 LSFは、コマンドやアプリケーションなどUnixのプロセス単位で複数のUnix機に処理負荷を分散実行させるソフトである。処理負荷の軽いサーバに新規の処理を割り振るなど、負荷を均等化することで、クラスタ全体での処理性能を向上させられる。プラットフォームコンピューティングは日本IBMの技術支援の下、自律化による効果として、LSFの設定パラメータの自動設定までを視野に入れる。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    Google が推奨する生成 AI のスタートアップガイド、 AI を活用して市場投入への時間を短縮

  2. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  3. セキュリティ

    MDMのよくある“12の悩み”を解決!Apple製品のMDMに「Jamf」を選ぶべき理由を教えます

  4. ビジネスアプリケーション

    AI活用の上手い下手がビジネスを左右する!データ&AIが生み出す新しい顧客体験へ

  5. セキュリティ

    高まるOTセキュリティの重要性、侵入による「ブランド価値低下」を多くの企業が指摘

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]