ロサンゼルス発--Microsoftは米国時間9月14日、同社製品の多くにワークフロー管理機能を組み込んでいく計画を明らかにして、ビジネスプロセス分野へさらなる歩を進めた。
同社は期待されていた通り、新たなワークフローエンジンを組み合わせた「Windows Workflow Foundation」と、同機能をソフトウェアに搭載するための開発者向けツール、プログラミングモデルを発表した。Microsoft自身も、「Office 12」や「BizTalk Server」、ビジネスアプリケーションの「Microsoft Dynamics」など、多数の自社製品に同機能を組み込む意向だ。
またMicrosoftは、グラフィックツールスイート「Expression」の詳細も公開している。製品計画が明らかにされたのは、ベクターベース画像とビットマップベース画像の両方を扱えるペインティング/イラストレーション/エフェクトツールの「Acrylic Graphic Designer」、開発者向けソフトウェアユーザーインターフェース設計ツール「Sparkle Interactive Designer」、ウェブサイトデザインツール「Quartz Web Designer」の3製品だ。
MicrosoftのシニアバイスプレジデントEric Rudderは、現地で開催されている「Professional Developers Conference」の基調講演前に声明を提示し、「『満足のいく』ユーザーエクスペリエンスとは何かということを見直すのが、わたしたちの目標だ」と語った。
Rudderはまた、ソフトウェアメーカーが自社プログラムを公開し、第三者によるカスタマイズを可能にするための、新たなツールセットについても講演で発表した。これは「Visual Studio Tools for Applications」と呼ばれる製品で、同社の「Visual Studio」スイートの技術を利用したものである。RudderおよびMicrosoftのその他の幹部は、同ツールを利用することで、アプリケーション記述者に負担をかけずにソフトウェアのカスタマイズが可能になるとアピールしている。
「アプリケーションに新機能を追加する際、開発者には大きな負担がかかってしまう」(Rudder)
Rudderの講演に続いてスピーチを行ったOffice部門シニアバイスプレジデントSteven Sinofskyは、Office 12の新たなビジネスプロセス/コンテンツマネジメント機能に関して概括した。Office 12は、2006年後半の出荷が予定されている。
もっともMicrosoftは、新しいサーバベースコンポーネントを含むこうした新機能を、どのような方法で販売していくのかについてはまだ明らかにしていない。
「パッケージ内容や価格は未定だ」(Sinofsky)
同社は米国時間13日、同生産性スイート製品のユーザーインターフェースに非常に大胆な変更を加えたことを明らかにしている。Sinofskyは新たなサーバ機能だけでなく、Office 12の新機能の詳細についても後日追加発表するものと見られている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ