ロサンゼルス発--Microsoftは米国時間9月14日、自社製品ラインにワークフロー機能を搭載する戦略の詳細を明らかにする。
Microsoftの幹部らは、当地で開催中の「Professional Developers Conference(PDC)」において、ビジネスプロセス内の様々な作業を管理する「Windows Workflow Foundation」ソフトウェアについて説明する計画だ。次期オペレーティングシステム「Windows Vista」の通信を実現する「Windows Communication Foundation」と同様に、同ワークフロー管理ツールは、Microsoftの様々な製品で利用される予定だ。
Microsoftの会長Bill GatesはCNET News.comのインタビューに対し「われわれは、ワークフローをプラットフォームの根幹部分に組み込もうとしている」と述べた。
Microsoft幹部らは13日、2006年後半に登場する「Office 12」では、各アプリケーション間で文書をルーティングするためのワークフローサーバが搭載されることを明らかにしている。
Gatesによると、これまでCRM(顧客関係管理)アプリケーションが処理してきたタスクの多くは、Office 12で提供される各種のデスクトップアプリケーションや、今後登場するサーバ製品を使って処理できるようになるという。
「CRMアプリケーションが行う処理のほとんどはワークフローに関連したものである、といっても過言ではない。エンドユーザーが簡単にワークフローを作成できるようにするべきだ」(Gates)
PDCで行われるセッションの説明からは、アプリケーションの統合に使われる「BizTalk Server」の次期バージョンには、同社製のワークフロー技術がさらに多く搭載されることが読み取れる。Windows上で稼働するワークフローアプリケーションの構築を開発者に促すため、同社は、Windows Workflow Foundationの利用方法に関するセッションを複数回にわたって開催する予定だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ