シスコシステムズは9月21日、企業のコスト削減や運用効率の向上、持続可能な競争優位の獲得を支援する製品とサポート、ファイナンスなどを組み合わせた「シスコ ビジネスコミュニケーション ソリューション」を発表した。
シスコ ビジネスコミュニケーション ソリューションは、中堅および中小企業向けのスイッチやネットワーク管理ツール、ルータを柱とする製品群だ。
まず、従業員数20人から500人規模の中小企業を対象とした中小企業向けシスコ ビジネス コミュニケーション ソリューションでは、「Cisco Catalyst Express 500シリーズ」スイッチファミリを発表。XML対応で日本語表示が可能なIPフォンのラインアップ追加など、IPコミュニケーション製品ポートフォリオを拡充した。このほか、ネットワーク管理ツールや「Cisco CallManagerExpress」「Cisco Unity Express」が搭載されたサービス統合型ルータである「Cisco Integrated Services Router(Cisco ISR)」を柱とするIPコミュニケーションソリューションをベースとしたアーキテクチャを提供する。
従業員数500人から3000人規模の中堅企業向けシスコ ビジネス コミュニケーション ソリューションではIPフォンの「Cisco CallManager 4.1」を中心に「Cisco MobileConnect」「Cisco Unity 4.0(5)」「Cisco IP Contact Center Express4.0」「Cisco IP Phone 7985G」、その他ネットワーク管理ツールなどで構成されており、中堅企業を対象に包括的なポートフォリオの強化が行われている。
同社はこの発表により、これまで大企業を中心に導入が進められていたIPコミュニケーションやセキュリティ、無線LAN、LANスイッチ、ルータ製品といったものを、企業規模を問わずに提供可能になったとしている。今後もUnicodeをサポートし、IPフォンのユーザーインターフェースや管理画面で漢字による表示を実現するなど、日本市場の要求に対応した製品を順次展開する予定だ。