日立製作所は、情報漏えいを未然に防止可能なセキュリティPC「FLORA Se210(USB認証キー付)」と、セキュリティPC利用時に必要な認証/暗号化通信機能を提供するASPサービス「リモートアクセスサービス」を組み合わせ、「FLORA Se210リモートアクセスパック」として9月30日より販売する。
セキュリティPCは、ハードディスクや光学ドライブを持たず、USBインターフェースからの出力を制限し、認証デバイスを採用することで、本体からの情報漏えいを防ぐPCの総称。データの保存や吸い出しが不可能なため、情報漏えいに対する抜本的な対策となる。ただし、単体では動作しないことから、利用にあたって認証/暗号化サーバの導入やシステム構築が必要だ。
FLORA Se210リモートアクセスパックは、認証/暗号化通信機能をASPサービスとして提供するので、サーバ導入などの必要もなくセキュリティPC環境を構築できる。既存の社内システムの設定を変更することなく、セキュリティPCを利用し、外部から安全にリモートアクセスするといった作業が可能となる。
FLORA Se210には認証用のUSBキーが付属しており、USBキー、パスワード、本体とUSBキーとの組み合わせ、という3つの条件が揃わないと使用できない。そのため、第三者による成りすましなどの不正アクセスも防げる。
税込み導入価格は、1台当たり20万7900円から。リモートアクセスサービスの料金は、初期費用が4200円から、月額費用が2100円から。
同社は、10月4日から8日まで幕張メッセで開催されるCEATEC JAPAN 2005に、FLORA Se210リモートアクセスパックを出展する予定だ。