システム・コンサルティング会社のウルシステムズは10月1日、流通業向けEDI仕様「JEDICOS-XML」に準拠した電子商取引基盤ソフト「UMLaut/J-XML Ver1.0」を出荷する。価格はサーバが1CPUあたり400万円、クライアントが1台あたり15万円。販売目標は、今後3年間で大手小売業など約300社以上を見込む。
JEDICOS-XMLは、インターネットを利用した企業間取引を実現するためのメッセージ交換手順である。メッセージはXMLで記述し、受発注だけでなく物流と決済までのメッセージを標準で定義している。従来の小売業界は、1980年に日本チェーンストア協会(JCA)が定めた「取引先データ交換標準通信制御手順」(JCA手順)を専用線経由で使ってきた歴史がある。JEDICOS-XMLはJCA手順をXMLとインターネットに置き換える仕様である。
UMLaut/J-XMLは、JEDICOS-XMLの標準メッセージを使った電子商取引業務アプリケーションを構築するためのフレームワークである。JEDICOS-XMLメッセージ交換のコア機能に加え、卸・小売業のためのビジネス処理部品をソフト部品として備えている。