編集部からのお知らせ
「ZDNet Japan Summit」参加登録受付中! 
新着記事集:「負荷分散」

インテル、デュアルコア版Itanium「Montecito」は9モデルに

Stephen Shankland(CNET News.com)

2005-10-14 16:41

 Intelからまもなく「Montecito」プロセッサの3つのモデル(1.6GHzおよび1.4GHzで動作)が発売されると見られているが、来年前半には少なくともさらに6つのモデルが登場する予定だ。

 この広範な製品展開は、CNET News.comが確認したIntelの製品ロードマップで示されていたものだ。またこのなかでは、Itaniumとは異なり、より一般的なソフトウェアの動作するサーバ用プロセッサ「Xeon」についても、広範な製品展開が予定されていることが示されている。

 このほか、このロードマップでは、加熱しすぎない限りはプロセッサの高速動作が可能になるというIntelの新技術「Foxton」の導入により、Itaniumの動作クロックが200MHzほど向上することが示されている。

 Itaniumは、Montecitoで数年ぶりに大幅な変更が行われる。同プロセッサは、デュアルコアを初めて採用するItaniumとなる。ライバルのSun MicrosystemsやIBMでは、何年も前から、デュアルコア技術を導入してきた。こうした大幅な変更にもかかわらず、Intelではナンバリングの数字を9000番台に上げるものの、従来通り「Itanium 2」という名称を使用していく。

 Intelでは、この件に関するコメントを差し控えた。

 Intelの計画では、今年限られた数のMontecitoを出荷し、大量出荷の開始は2006年第1四半期になるという。Itaniumは度重なるスケジュールの遅れや、初期モデルのパフォーマンスの低さ、ソフトウェアが互換性を欠くことなどの影響を受け、Intelでは一般への普及に苦戦してきている。

 「Montecitoは根本的に新しく、本当のデュアルコアプロセッサとして設計されている。これまでのシングルコア製品に比べ、非常に大きなパフォーマンス上のメリットがある」と、Envisioneering Groupのアナリストであり、MemoryLogixのシステムアーキテクトであるPeter Glaskowskyは述べている。だがIntelにとって不幸なのは、Itaniumを求めるユーザーの数が同社の望みよりもはるかに少ないことだと、同氏は付け加えた。

 いっぽうで、SunとIBMは積極的に攻勢を掛けており、それぞれがMontecitoと同じく90ナノメートルnm製造プロセスを採用し、性能を向上させた「UltraSparc」と「Power」の新製品をリリースしている。またAMDでも、同社のサーバ向けプロセッサ「Opteron」にハイエンド向けの機能を追加してきている。

 Hewlett-Packard(HP)はItaniumプロジェクトをスタートさせて、初期のプロセッサを(Intelと)共同開発したメーカーであり、Itaniumサーバの販売でも最大手である。そのほかに、Unisys、Silicon Graphics(SGI)、NEC、日立、富士通もItaniumサーバを提供している。これに対し、IBMとDellは、自社のサーバ製品ラインからItaniumベースの製品を外している。

 最初に発売されるMontecitoは、1.6GHzの「9010」と、デュアルコアの「9020」(1.4GHz)、そしてデュアルコアの「9040」(1.6GHz)の3つだが、これらにはFoxtonが導入され、それぞれ1.8GHz、1.6GHz、1.8GHzになる。

 9020と9040は、18Mバイトの高速キャッシュメモリをオンボードに搭載する一方、9010のメモリ容量は6Mバイトとなる。

 さらに、IntelはMontecitoの低電圧版デュアルコアモデル「9018」も開発している。同チップの動作速度は1.2GHz(Foxtonにより1.4GHzまで高速化)、12Mバイトのキャッシュと400MHzのバスを搭載する。同チップも第2四半期に登場する予定が、62ワットという消費電力はItaniumのハイエンドモデルの130ワット(ピーク時)と比べて、かなり少ない。

 第2四半期には、Itaniumの新しい最上位モデルも登場すると見られている。「9055」というこのチップは1.8GHz(Foxtonにより2GHzまで高速化)で動作し、24Mバイトのキャッシュを搭載する。

 また、同四半期には9010、9020、9040がそれぞれ667MHzのフロントサイドバス(FSB)を採用する予定で、第1四半期に出るモデル(400MHzおよび533MHz)よりも高速化する。これらの新バージョンは「9011」「9021」「9041」と呼ばれることになる。

 Montecitoは元々デュアルコアチップとして設計されているが、Intelではシングルコアモデルも第2四半期に出荷する。「9010」「9011」となるこれらのチップは1.6GHz(Foxtonにより1.8GHzまで高速化)で動作し、6Mバイトのキャッシュを搭載する。この2つのチップの違いは高速なFSBをサポートするか否かだ。

 ミッドレンジの「9030」と「9031」はそれぞれ、1.7GHz(Foxtonにより1.8GHzまで高速化)で動作し、8Mバイトのキャッシュを搭載する。9031にはFSBが採用される。

Dempseyの登場

 Intelは米国時間10日に、初めてのデュアルコアXeonを発表した。「Paxville」(開発コード名)というこのチップは、デュアルプロセッサ搭載サーバ向けのモデルだ。しかし、本格的なデュアルコアXeonは、2006年第1四半期に登場する「Dempsey」からとなる。

 Dempseyの各モデルには5000番台のナンバーが割り振られる。第一四半期には、2Mバイトのキャッシュを2つづつ積んだモデルが少なくとも6種類投入される。これについて、Intelのロードマップでは次のようになっている。

  • 「5070」(動作速度:3.46GHz/FSB:1066MHz/1000個出荷時の価格:851ドル)
  • 「5060」(動作速度:3.2GHz/FSB:1066MHz/同価格:690ドル)
  • 「5050」(動作速度:3GHz/FSB:667MHz/価格:455ドル)
  • 「5040」(動作速度:2.83GHz/FSB:667MHz/価格:316ドル)
  • 「5030」(動作速度:2.66GHz/FSB:667MHz/価格:256ドル)
  • 「5020」(動作速度:2.5GHz/FSB:667MHz/価格:209ドル)

 「Paxville」版のデュアルコアプロセッサ搭載サーバがすでに発売されているが、このチップは元々4基以上のプロセッサを搭載するサーバ向けに設計されていた。ロードマップによると、Paxvilleにはさらに4つのモデルがまもなく登場するという。これらはすべて7000番台となる。

 最上位モデルにあたる「7041」は3157ドルで11月1日から発売される。同チップは3GHzで動作し、800MHzのFSBとデュアルの2Mバイトキャッシュを搭載する。一方、「7040」もほぼ同じ構成だが、FSBが667MHzである点が異なる。

 また「7030」(1980ドル)は2.8GHzで動作し、800MHzのFSBとデュアルの1Mバイトキャッシュを搭載。「7020」(1177ドル)は2.66Ghzで動作し、667MHzのFSBとデュアルの1Mバイトキャッシュを搭載することになっている。

 なお、Paxvilleの後継となる「Tulsa」には、最大で16Mバイトのキャッシュが積まれることになると、このロードマップには記されている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

特集

CIO

モバイル

セキュリティ

スペシャル

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. クラウドコンピューティング

    Google Cloudセキュリティ基盤ガイド、設計から運用までのポイントを網羅

  2. セキュリティ

    仮想化・自動化を活用して次世代データセンターを構築したJR東日本情報システム

  3. ビジネスアプリケーション

    スモールスタート思考で業務を改善! 「社内DX」推進のためのキホンを知る

  4. セキュリティ

    Emotetへの感染を導く攻撃メールが多数報告!侵入を前提に対応するEDRの導入が有力な解決策に

  5. セキュリティ

    偽装ウイルスを見抜けず水際対策の重要性を痛感!竹中工務店が実施した2万台のPCを守る方法とは

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]