IntelおよびCisco Systemsは、アップグレードを施したCisco無線ネットワークにIntelチップ搭載デバイスが問題なく接続できることを大企業ユーザーに保証していこうと、共同で取り組みを進めている。
Intelは米国時間19日、同社の次世代無線チップでは、CiscoのWi-Fiアクセスポイント用の最新ソフトウェア拡張がサポートされる予定だと発表した。
Intelは、Ciscoの新たなソフトウェア拡張の認証を得たことを明らかにした最初のチップメーカーとなり、他社もこれを追随するものと考えられている。Ciscoは、同社の機器を用いて構築された無線LANと互換性のあるクライアントデバイスの開発を可能にするため、一定の基準を設けるプログラムを立ち上げていた。
IntelのWireless Networking Group担当バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャであるJim Johnsonは、「こうした認証制度が存在していれば、将来的にIntelの『Centrino』モバイルテクノロジーを利用する場合でも、みずからのデバイスに問題が生じないことをあらかじめ確認できる」と、声明の中で述べている。
今回の発表は、従来の提携関係を拡大し、無線LANのセキュリティおよび信頼性を改善する目的で両社が進めてきた、より広範な取り組みの一環として行われた。
CiscoとIntelは、Ciscoの無線製品とIntelのCentrinoモバイルテクノロジーを利用する企業に向けた、「Business Class Wireless Suite」と呼ばれる新たな機能セットを開発している。今回新規に追加された機能には、アクセスポイント最適化技術が含まれている。この技術を利用すると、Centrinoベースのデバイスは、より高速で信頼性の高い接続を確立できるCiscoのアクセスポイントを検出することが可能になる。また、ラップトップ上でのVoIP(Voice over IP)における明瞭性および信頼性を高める新機能も追加された。
Intelは、企業顧客が享受できるセキュリティを向上させるために、Ciscoの「Network Admission Control」に参加することを表明している。Network Admission Controlは、ネットワークデバイスがネットワークに接続を試みるデバイスをチェックして、ウイルスやワームに感染していないか、また、搭載されているセキュリティソフトウェアが最新のものであるかといった事項を確認するプログラムだ。一方Ciscoも、Intelの「Active Management Technology」プログラムに加わることに同意している。これは、Intelが「Digital Office」の一環として進める取り組みで、ITの管理性を新たな段階へ押し進めることを可能にしようというものである。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ