インフォ・クリエイツは11月1日、日本IBMとライセンスおよび技術支援契約を締結し、ウェブアクセシビリティー支援が低コストで容易に提供できるシステム「やさしいブラウザ」を提供すると発表した。
アクセシビリティー支援とは、パソコン初心者や高齢者、視力の弱いユーザーなどがウェブサイトを利用しやすいようにする活動だ。日本IBMでは、2002年からウェブアクセシビリティーを実現するシステム「らくらくウェブ散策」を提供しており、すでに多くの自治体や企業のウェブサイトで採用されている。この「らくらくウェブ散策」を、規模を問わずビジネス・パートナー経由で利用できるよう再パッケージ化したのが「Easy Web Browsing」だ。今回提供される「やさしいブラウザ」は、インフォ・クリエイツが日本IBMと「Easy Web Browsing」のライセンスおよび技術支援契約を締結、小規模ユーザーでも簡単かつ低コストでアクセシビリティー対応のウェブサイトを構築できるようにしたものとなる。
「やさしいブラウザ」では、インフォ・クリエイツのサーバ経由で「IBM Easy Web Browsing」を提供する。同ソフトでは文字の拡大や背景色の切り替えのほか、テキストやPDFを日本語や英語(米国、英国)、韓国語、中国語(簡体字、繁体字)、イタリア語、ドイツ語、フランス語など多言語で読み上げることが可能だ。また、ヘルプデスクやバリアフリー診断サービスなども実施する。
基本価格はウェブサイトのページ数によって異なり、初年度は300ページまで20万円、それ以降は1ページあたり160円で、次年度からは12カ月単位となる。