インターネットイニシアティブ(鈴木幸一社長)は、セキュリティ対策が不 十分なPCをネットワーク側で自動的に検知し、隔離・対策を行うことでセキュ アな社内LAN環境を実現する「IIJ検疫ネットワークソリューション」の提供を 開始した。
ネットワークに接続するPCに関して、OSのバージョンやセキュリティパッチ の適用状況、ウイルス対策ソフトのパターンファイル更新状況などのセキュリ ティ情報を自動的に取得・検査する。その検査結果に基づいて、自社のセキュ リティポリシーを満たさないPCが業務ネットワークにアクセスするのを遮断し、 治療用サーバーなどの検疫ネットワークへの接続に限定させることで、社内の セキュリティレベルを適切に維持する。
ユーザーのネットワーク環境に合わせて、拠点を多数もつ企業向けの「タイ プA(ゲートウェイ型)」と中・大規模LAN向けの「タイプB(LAN型)」を用意。 タイプAでは、ユーザーの各拠点にゲートウェイ型の検疫装置を設置、拠点か らセンターへの通信に対して検疫を行う。検疫装置には、ソリトンシステムズ の「Net'Attest SecurityFilter」を採用、社内ネットワークに接続したPCの 認証・検査を行うことで、セキュリティ規定に反する不正なPCからのアクセス を防止する。タイプBでは、ユーザーのサイトに設置した専用の検疫サーバー とPCにインストールした検疫ソフトウェアを連携することで、DHCPを利用して いる同一拠点内での検疫を実施。同社グループ会社のネットケアとの共同開発 による独自の検疫システムで定期的にPCの検査を行い、不正なPCの隔離、治療、 排除までを自動で行う。
なお、タイプAでは、2、3拠点での試験利用、タイプBでは、1、2クライアン トでの検証・試験利用を2か月程度無償で提供する。