NECソフトは11月24日、電子メールの保存・検査をすることで情報漏えいを防ぐLinux向けメールフィルタリングソフトの最新版「GUARDIANWALL V6.0 for Linux」の販売を開始した。最新版では、分散構成時でもログを集中化するといった管理機能の強化と、SOX法などを想定したアーカイビング機能を強化した。
GUARDIANWALLは、キヤノンシステムソリューションズがSolaris向けとして開発、販売するソフト。これを両社がLinuxに移植し、NECソフトが販売してきた。最新版は、これまで一体化していた管理サーバと検査サーバを分離し、検査サーバをゲートウェイにあわせて分散配置できるようにした。その一方、複数の検査サーバに分散しているメールデータを、管理サーバに自動集約する機能も標準搭載した。
旧版では、メールを手作業で保存する必要があったが、最新版は自動保存が可能となり、保存を実行する日時もきめ細かく設定可能になった。また、テープ装置に加え、ハードディスクへのバックアップも可能だ。新たにオプションでタイムスタンプ機能を用意した。これにより、1時間1回や1日1回など、メールに対してタイムスタンプを付加できるようになった。
税別価格は120万円(50ユーザー)から。NECソフトでは、今後1年間で300セットの販売と、システムインテグレーションおよび保守サービスを含め約6億円の売り上げを見込んでいる。