マイクロソフトなど6社は1月11日、Windowsシステムの障害解析サポートツールの最新版「Support Professionals Toolkit for Windows Version 8.0」を提供開始すると発表した。マイクロソフト、NTTデータ、東芝、日本ユニシス、日立製作所、富士通が共同開発した。
「Microsoft Windows Server 2003」日本語版を使用した大規模システムやミッションクリティカルシステムで障害が発生した際、不具合解析時間を大幅に短縮できるという。
ユーザーモードで動作するアプリケーションのトラブルシューティングを行う「User Mode Process Dumper」と、Windowsの特殊メモリ領域であるデスクトップヒープの残量を確認する「Desktop Heap Monitor」の2種類のツールを一般公開。マイクロソフトのウェブサイトから、無償ダウンロード提供している。
User Mode Process Dumperは実行中の任意のプロセスに対し、デバッガをアタッチすることなくホットキー操作、例外監視、プロセス終了監視などのさまざまな条件でスナップショットダンプを生成。プロセス終了時の情報を記録する。稼動中のシステムから、異常動作時やハングアップ時の解析に必要な情報を取得できるという。動作環境はx86/Itanium/x64版のWindows Server 2003となっている。
Desktop Heap Monitorは、デスクトップヒープの状況をシステムの本番稼動環境でリアルタイムに把握する。またデスクトップヒープの使用量を事前に測定し、大規模アプリケーションシステムの調整をサポートする機能も備える。