デルは1月11日、記憶容量を最大161.6テラバイトまで拡張できるモジュール型LTOテープライブラリ装置「PowerVault ML6000」の販売を開始した。用途に応じて規模の変更が可能で、エントリレベルからミッションクリティカルレベルまでカバーする。
PowerVault ML6000は、コントロールモジュール「ML6010 CM」(5Uサイズ、1〜2ドライブ、36スロット)および「ML6020 CM」(14Uサイズ、1〜6ドライブ、最大128スロット)と、2006年第2四半期中に提供予定の拡張モジュール「ML6000 EM」(9Uサイズ、1〜4ドライブ、最大92スロット)で構成する。これらのモジュールを組み合わせることで、5U〜41Uの筐体サイズ、1〜18基のドライブ、36〜404巻対応のテープスロットという範囲でライブラリを構成し、14.4T〜161.6テラバイト(データ非圧縮時)の容量を提供する。
5U構成から41U構成まで共通のオートローダー機構を採用しているため、現場でも容易に増設できる。LTO-3を採用しており、非圧縮時のデータ転送速度は1ドライブ当たり毎秒80Mバイトある。対応インターフェースは、SCSIおよびファイバチャネルとなる。今後、iSCSIやSerial Attached SCSI(SAS)の対応も予定している。テープドライブの交換は、システムを停止することなく行える。専用リモート管理カードとウェブ対応管理ツールを用意しており、一元管理が可能。
コントロールモジュールの税込み価格は、ML6010 CMが230万5275円から、ML6020 CMが344万4210円から。