日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は2月9日、エントリクラスのファイルサーバ専用機「HP ProLiant ML310 Generation 3 Storage Server(ML310 G3 SS)」と、エントリサーバ「HP ProLiant ML310 Generation 3(ML310 G3)」のデュアルコア対応インテルPentium Dプロセッサ930搭載モデルの販売を開始した。
日本HPはML310 G3 SSを、ユーザー数25人程度の小規模環境向けファイルサーバ専用機と位置付ける。ファイルサーバ専用OSのMicrosoft Windows Storage Server 2003がプリインストールされており、ハード構成は工場出荷時にあらかじめ適切な設定が完了しているため、日本HPによると、「初めて使用する際、ウィザードに沿って作業すれば数分間で基本的な初期設定が済み、誰にでも簡単に導入できる」という。無制限CALが付属しているため、ユーザーが増えてもライセンスを追加購入する必要はない。
ハードディスク(HDD)の記憶容量の違いに応じ、640Gバイトモデル、1テラバイトモデル、2テラバイトモデルを用意する。「HP 6ポートSATA RAIDコントローラ」を搭載しており、内蔵HDDでハードRAID 5構成が可能。プロセッサは、1テラバイトモデルおよび2テラバイトモデルがデュアルコアインテルPentium Dプロセッサ830、640GバイトモデルがインテルPentium 4プロセッサ630となる。税込み価格は29万4000円から。
一方、ML310 G3のPentium D 930搭載モデルは、プロセッサの動作周波数が3GHz、システムバスのクロック周波数は800MHz。2つの演算コアを備え、各コアが2Mバイトの2次キャッシュメモリを内蔵している。同社では、「(従来モデルに比べ)さらなるパフォーマンスの向上を実現」とする。税込み価格は17万4300円から。