日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は6月19日、x86サーバ製品系列「HP ProLiant」の東京生産およびフルカスタマイズCTO(注文仕様生産)の開始を発表した。対象製品には「MADE IN TOKYO」シールを貼付して出荷する。
国内で製品組み立てを行う理由について、日本HPは「作業ミスの削減と出荷前チェックの強化による、出荷後トラブル発生率の抑制」という品質面と、「配送コストおよび輸送中の故障リスクの削減、パーツベースの在庫管理による納期順守率の向上」というサプライチェーン面のメリットを挙げる。さらに、東京生産開始に伴い、これまでベースモデルへのオプション追加のみに対応としていたCTOサービスを拡大し、シャーシにパーツを組み込むフルCTOに移行する。
こうした取り組みにより、日本HPでは「顧客の要望を反映したきめ細かい構成に対応できるようになり、国内市場における顧客満足度の向上を狙う」としている。
東京生産とフルCTOの対象モデルは、当初HP Directplusで販売する「HP ProLiant DL145」1機種とする。今後、対応機種を順次増やし、2006年末までにHP Directplusで販売するHP ProLiantの全モデルを対応させる。具体的な対応計画は、以下の通り。
- 2006年7月末までに「ML110」「ML150」「DL140」を加えた計4機種
- 2006年10月末までに「ML310」「ML350」「ML370」「DL320」「DL360」「DL380」「DL385」を加えた計11機種
- 2006年12月末までに「ML570」「DL580」を加えたHP Directplusで販売する全13機種
- 2007年1月末までに、直販営業が販売する全HP ProLiantサーバの東京生産を開始。この時点で、日本HPが出荷する全HP ProLiantサーバの40%が東京生産になると見込む