富士通ソフトウェアテクノロジーズ(FST)は6月26日、ウィルコムの通信モジュール「W-SIM」に対応する組み込みLinux搭載「WILLCOM SIM STYLE」機器向けとして、ソフト開発ミドルウェア「W-SIMミドルウェア」を発表した。ソフィアシステムズの開発プラットフォーム「Sandgate W-SIM Phone(WP)」用アプリケーション開発キットとして、8月に販売を開始する。
W-SIMは、PHS無線通信機能を搭載するとともに、電話帳などの機能も備える通信モジュール。WILLCOM SIM STYLEは、このW-SIMに対応する機器商品群の総称である。
W-SIMミドルウェアは、各種WILLCOM SIM STYLE機器の異なるハード仕様を吸収し、アプリケーションに同一の実行環境を提供するミドルウェア。W-SIMの機能を利用するためのアプリケーションインターフェース(API)を用意しており、短期間で対応アプリケーションの開発が可能になる。各種デバイスを自由に組み合わせて利用したり、新しいデバイスを容易に対応したりできる。
FSTは、ソフィアシステムズのSandgate WP上の組み込みLinux環境に、W-SIMミドルウェアを適用した。6月28日から30日に東京ビッグサイト開催される第9回組込みシステム開発技術展(ESEC)にSandgate WPを出展し、デモンストレーションする予定だ。