日本IBM(大歳卓麻社長)は7月13日、コネクトテクノロジーズ(加来徹也社 長)と協業し、紙とインターネットのサイトなどのデジタル情報を連携させる 技術「電子クリッピング・システム」を開発したと発表した。
「電子クリッピング・システム」は、肉眼では見えない二次元バーコードを 利用し、紙にデジタル情報を付加する技術。ブラックライトに反応するインク を用い、通常の印刷物の上に肉眼では見えない二次元バーコードを重ねて印刷。 そのバーコードをブラックライトLEDを搭載した携帯電話などで撮影し、バー コードを抽出する。この技術と二次元バーコードを抽出可能な位置や大きさに レイアウトする技術を、日本IBMの東京基礎研究所が開発した。
一方、コネクトテクノロジーズは、同研究所の画像処理・抽出技術を組み込 んだ携帯電話向けアプリケーションの開発と、ブラックライトLEDを搭載した 携帯電話端末のプロトタイプ製作を担当する。
今後両社は、この技術を通信・メディア関連企業を中心に提供し、対応する インクや印刷システムの開発や携帯機器の設計支援を行う方針。さらに、ビジ ネスモデルのコンサルテーションから、パイロットによるビジネスや技術の検 証、サービス・システムの構築までのソリューション提供を通じて、同システ ムの普及を図る。