トレンドマイクロ、詐欺サイトへの対策を強化したウェブアクセス管理ソフトの最新版を発表

柴田克己(編集部)

2006-07-14 23:40

 トレンドマイクロは7月13日、企業向けのウェブアクセスマネジメントソフトの最新版「Trend Micro InterScan WebManager(ISWM) 5.0」を発表した。

 ISWMは、企業において、有害サイトや業務に必要ないサイトへのユーザーによるアクセスをブロックするためのサーバソフトウェア。新バージョンでは、特に日本国内で横行している「ワンクリック詐欺」を代表とした詐欺サイトへの対策に注目し、URLの収集手法やURLデータベースの更新頻度を従来に比べて強化しているという。

 ISWMのURLデータベースは、URLフィルタリング関連製品やサービスを専業とするネットスターより供給されている。URLの収集には、ウェブクローリングのほか、おとりメールボックスを利用した迷惑メールのチェックといった方法を利用している。また、迷惑メール以外にも、ブログのスパムコメント、トラックバックなどもURL収集の対象に加えているという。さらに、機械的なURL分類の後に目視プロセスも併用しており、これにより、アダルトサイトに偽装した詐欺サイトなども判別して、フィルタリングを行うことが可能としている。

 URLデータベースは、年中無休、1日3回の頻度でアップデートされるため、更新や開設の頻度が高い悪質サイトへの迅速な対応が可能という。新バージョンでは、フィルタリングの機能を停止することなく、URLデータベースを更新することが可能だ。

 フィルタリングルールの設定は、全社的な管理者とは別に、グループごとの管理者も個別に行えるほか、グループごとのログ解析やレポート作成も可能となっている。

 対応プラットフォームは、Windows 2000 Server SP4以降、Windows Server 2003 Standard Edition SP1、SPARC版 Solaris 9/10、Red Hat Enterprise Linux AS/ES Ver.3.0/4.0。参考価格は、30アカウントの場合で23万8000円(税別)。7月20日より出荷が開始される。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    生成 AI 「Gemini」活用メリット、職種別・役職別のプロンプトも一挙に紹介

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  4. ビジネスアプリケーション

    急速に進むIT運用におけるAI・生成AIの活用--実態調査から見るユーザー企業の課題と将来展望

  5. セキュリティ

    マンガで分かる「クラウド型WAF」の特徴と仕組み、有効活用するポイントも解説

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]