日本IBMは7月14日、動作周波数2.1GHzのPOWER5+プロセッサを搭載する新型ワークステーション「IntelliStation POWER 285ワークステーション」を発表した。同社では「3次元グラフィックス処理性能が高く、自動車や航空機の設計、構造解析などに適する」としている。税込み価格は150万7905円から。8月11日に出荷を開始する予定。
POWER 285ワークステーションは、従来モデルに比べ処理能力が約10%高まり、浮動小数点演算の性能を測るベンチマークテストSPECfp2000で、ワークステーションとしては業界最速となる3324を記録したという。動作周波数1.6GHzのUltraSPARC IIIiを搭載するサン・マイクロシステムズのSun Ultra 45の値は1365にとどまり、「他社UNIXワークステーションに比べ約2.4倍の処理能力にあたる」(日本IBM)。
最小構成で、メモリ1Gバイト、ハードディスク(HDD)73.4Gバイト、DVD-ROMドライブ、GXT135Pグラフィックスプロセッサを備える。
また、日本IBMはPOWER 285ワークステーションの提供にともない、同ワークステーションの「IBM Expressポートフォリオ対応モデル」を用意する。プロセッサを1個搭載する177万4500円のモデルと、2個搭載する291万75円のモデルの2種類。いずれも8月11日に出荷を開始する。