NTTデータ(浜口友一社長)は7月19日、子どもを守る情報共有の新しい仕組 み「FairCast(フェアキャスト)-子ども安全連絡網」のサービスを全国で開 始すると発表した。まず全国の小中学校や子ども関連施設を対象に、延べ1万5000世帯を対象にサービスを開始。3年後に100万世帯の加入を目指す。
「FairCast」は、従来の電話連絡網に代わって、電子メールや音声を使う固 定・携帯電話、FAXによって、すべての保護者、教職員、自治会などに対して、 正確・迅速・公平に一斉連絡する仕組み。「メールを持たない保護者にも分け 隔てなく届けたい」「肝心な時に連絡が正確に伝わらないのでは緊急連絡とし ての役割を果たさない」など、小学生の子を持つ母親社員の発案をもとに、社 内の新規ビジネス支援ファンドを活用して実現した。「正確な情報を、迅速か つ公平に伝達する」ことで、子どもたちの安全と保護者の安心をITでサポート する「新しい時代のセーフティウェア」を目指す。
サービスでは、送信者は、電子メールや音声を使う固定・携帯電話、FAX連 絡先のすべてに対して、簡単な操作で一斉連絡を行える。さらに、連絡が届い たかどうかをPC上ですぐに確認することもできる。通常時は、複数登録されて いる連絡先のいずれか1つに対して一斉連絡を行い、行緊急時には、送達確認 が返ってこない連絡先に対して、第1連絡先から第3連絡先まで「追いかけ連絡」 も行う。受信者は、自分が受け取りたい連絡先を自由に設定できる。
利用にあたっては、1世帯につき1つのIDを取得し、「月額利用料方式」と 「年間パスポート方式」の2通りから選択。料金は、「月額利用料方式」の初 期費用が1IDにつき105円。月2回の通信料の「エントリープラン」が1IDにつき 月額42円、月6回の通信料の「ベーシックプラン」が1IDにつき月額73.5円。 「年間パスポート方式」は1IDにつき年額630円。利用料には、各メディアに対 する通信料も含まれる。