新興企業のJitterbitが、オープンソースとモジュール型デザインを使う統合ソフトウェア市場への参入準備を整えた。
同社は、1つのアプリケーションから別のアプリケーションにデータを転送するソフトウェアを開発しており、社名を冠したソフトウェアのアップデートを米国時間8月28日にリリースした。
たとえば、企業において電子商取引システムから自社の顧客サポートデータベースに注文トランザクションを移行できるようになる。
このアプリケーション間統合ソフトウェアは、エンタープライズサービスバス製品など、レベルの低いメッセージングソフトウェアの補完を目的としていると、Jitterbitの社長兼最高経営責任者(CEO)、Sharam Sasson氏は述べている。
Java Messaging ServiceやJava Business Integrationといった標準をベースに構築されたオープンソース統合サーバは、ServiceMixやMuleをはじめ多数存在する。
Jitterbitは、オープンソース開発者が拡張できるようソフトウェアを開発したと、Sasson氏は語っている。同製品には、SAPとPeopleSoftのアプリケーションを統合するなど、特定の目的に合ったプログラムを開発するためのクライアントサイドソフトウェアが付属する。
「Jitterpaks」と呼ばれる個々の統合プログラムは共有や拡張が可能で、インストレーションに要する時間を短縮することができると、Sasson氏は語っている。
Sasson氏は、「既存の商用統合ベンダー各社は、大半のケースで統合を過度に複雑化し、この業界に多大な損害を与えたと思う」と語っている。
同社の製品は、Cast Iron Systemsが販売するアプライアンスと同様の機能を実現する。
しかし、無償の製品があることや、サードパーティーのアドオンを推奨していることから、Jitterbitはより多くの顧客に訴求できるだろう、とSasson氏は述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ