Sun MicrosystemsはJavaのオープンソース化を2006年末までに開始し、2007年中にそのプロセスを完了する予定だ。同社のソフトウェア担当エグゼクティブバイスプレジデントであるRich Green氏が発表した。
2006年8月、Javaを開発したSun Microsystemsは、Javaプログラミング言語のコンポーネント群と関連ソフトウェアをオープンソース化する予定であると発表した。
米国時間10月20日、Green氏は同社が計画を予定通りに進めており、Javaプラットフォームのかなりの部分を2006年第4四半期にリリースする予定であると述べた。
「われわれはすでに『GlassFish』プロジェクトで『Java Enterprise Edition』をオープンソース化しており、『Java Standard Edition』と『Java Micro Edition』についてもこれを進めていく。この取り組みをとても楽しみにしている」と同氏は語った。
デスクトップでJavaプログラムを実行するためのソフトウェアであるJava Standard Editionと、携帯型デバイス用のJava Micro Editionのソースコードをリリースすることで、同社はより多くの開発者がJavaを用いた製品を開発してくれることを期待している。
Sun Microsystemsはまた、最終的には同社のJavaサーバソフトウェアスイートであるJava Enterprise Systemもオープンソース化する予定だ。
また、これとは別に、Green氏はSun MicrosystemsがSolaris OS関係で「カスタムメイドのソリューション」を開発していると述べた。これは、同社が「Thumper」ストレージサーバで行ったことに沿うものだ。
「従来、ネットワーク接続ストレージはクローズドシステムとして実装されるものだと考えられてきた。このため、これを利用して技術革新を行うことができなかった」とGreen氏は述べた。
Sun Microsystemsのストレージサーバは、この市場にコモディティ化したハードウェアの世界のエコノミクスを持ち込むものであり、ほかの領域でもこの方向性を追求する、と同氏は語った。
「まだ、ビジネスモデルと利益構造がプロプライエタリな技術に基づいている分野がまるごと残っている」とGreen氏は述べたが、同社がどの製品領域を狙っているのかを明言するのは避けた。「この状態は長くは続かないだろう」と同氏は続けた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ