NECは11月7日、大阪大学サイバーメディアセンターよりベクトル型スーパーコンピュータ「SXシリーズモデルSX-8R」20台からなる大規模スーパーコンピュータを受注したことを発表した。
大阪大学サイバーメディアセンターは、2000年4月に旧大型計算機センターと同大学関連部門を統合した組織。大規模な科学技術計算でさまざまな分野の研究者に大規模かつ高速処理可能な計算機資源を提供している。
今回の受注では、実アプリケーションのベンチマークテストにより、ベクトル型スーパーコンピュータの高い実効性能と大規模共有メモリによるプログラミングの容易性が評価された。新システムは、最大性能5.3テラフロップスに達し、SXシリーズで国内最大のシステム規模になる。なお、テラフロップスは1秒間に1兆回の浮動小数点演算能力を指す。
同センターは2年後に次期SXを追加導入する予定で、そうなると最大性能は20テラフロップスを超えることが見込まれる。