KLabは11月14日、公共料金の請求書(振込取扱票)などで使われるバーコード「EAN-128」を読み取る、携帯電話向けソフトウェアエンジンを開発したと発表した。Javaアプリケーションなどに組み込むことで、携帯電話で公共料金の決済を可能にする。
EAN-128は、企業間物流管理向けバーコードの標準化団体である国際EAN協会(現GS1)が開発した規格。国内では電力会社、ガス会社、電話会社などが請求書に採用する。
KLabが開発したソフトエンジンでは、撮影画像のボケ、かすれ、カメラレンズの歪みを考慮した認識アルゴリズムを採用。バーコード上のバー(黒線)とスペース(白線)の輝度差を自動補正し、高精度で情報を認識する。また携帯電話端末に特化したアルゴリズムの最適化を行い、処理を高速化したという。現在、NTTドコモのJavaプラットフォームに対応する。
なお、同様のソフトエンジンは、すでにメディアシークがKDDIのBREWプラットフォーム向けに開発している。
KLabのソフトエンジンも今後、KDDIのBREWプラットフォームやソフトバンクモバイルのJavaプラットフォームに順次対応していく予定。