十条電子(竹林春海代表)は12月19日、入退室管理からデータセキュリティまでキー1本で行うことができる新しいタイプの社員IDカード「Dual HardKey(デュアルハードキー)」を発売すると発表した。
非接触型とUSB型の2通りのインターフェイスを持つICカードを内蔵。入館時にはキーとして利用し、カードをドアにかざして開けることができる。一方、パソコンのUSBポートに接続することで、ログオンやファイルの暗号化などのセキュリティ用途にも活用できる。PKIの機能も備え、電子署名した書類作成やメール送信も可能。
また、国際規格に準拠した「RF-ID」の機能を搭載しており、本人認証をした上でセキュリティドアやゲート、オフィス家具などを操作できる。これらの機能を組み合わせることで、「正しいルートから入室した人のみパソコンを使える」、「責任者のパソコンが使用中の状態以外、セキュリティオフィス家具が開かない」といった統合的なオフィスセキュリティシステムの構築が可能となる。
同社では、「Dual HardKey」への社名印刷、各社員の顔印刷やIDの設定など、ID発行サービスも請け負う。ハードウェア価格は10台未満の場合で1台あたり約9000円。今後1年間で3万台、約2億4000万円の売上げを見込む。