ソフトイーサはこのほど、現在開発中であるSSL-VPNソフト「PacketiX Desktop VPN」のベータ版を公開したと発表した。誰でも無償でダウンロード、使用できる。
Desktop VPNは、デスクトップへのリモートアクセスに特化したSSL-VPNソフト。「シンクライアント」と「リモートアクセスVPN」の2種類のセキュリティ技術を融合させ、より安全かつ容易にネット経由のリモートアクセスを実現する。対応OSはWindows 98、98SE、Me、NT4.0、2000、XP、Server 2003、Vista。
Desktop VPNはサーバ用とクライアント用がセットになっており、リモートアクセスしたいPCにあらかじめインストールしておき、遠隔地のPC上でDesktop VPNを起動することでインストールしたPCのデスクトップにアクセスできる。この際、インストールしたPCで設定した「コンピュータID」を入力する。
Desktop VPNでの通信は、すべて自動的にHTTPSプロトコルとしてカプセル化されたSSL-VPNトンネルを確立し、そのトンネル内を通すことになる。これにより、リモートアクセスを安全かつ確実に実現している。通信内容はすべてSSLバージョン3によって暗号化され、ネット回線上の盗聴者より保護される。また、自宅や企業のLANなどに設置されているNATやプロキシサーバなどを経由しても、リモートデスクトップ通信を行うことが可能だ。
ソフトイーサでは、ベータ版公開後も引き続き研究開発を進めるとともに、ベータ版の利用ユーザーからのフィードバックなどを元にさらに改良を進め、後に新しいベータ版を公開する方針。なお、Desktop VPNのビジネス化についてはまったく未定であり、当面の間は技術的な研究開発に専念するとしている。