独立行政法人の情報処理推進機構(IPA)のオープンソースソフトウェア・センターはこのほど、「Linuxディストリビューション仕様記述様式に関する調査」の公募を開始した。
公募対象は、Linuxディストリビューションに同梱されるカーネル、デバイスドライバなどが稼働するハードウェア環境を機械的に判断できる情報を記述する様式や、Linuxディストリビューションに同梱されるアプリケーションの様式についての提案など。ディストリビューションの存在や特徴を共有する方法を確立することなどが目的となる。
公募の詳細はOpenOffice形式、PDF形式、Word形式でダウンロードできる。公募期限は3月16日17時まで。電子申請で応募できる。
Linuxにはディストリビューションごとに、Linuxカーネル自体および同梱されるデバイスドライバやアプリケーションソフトなどの仕様に多様なバラエティがあり、自己の目的やPC環境に合致するのがどのディストリビューションであるかを見極めるのが容易ではなく、また、導入方法についての情報を得ることも簡単ではないことから、導入が進まないという現状がある。
そこでIPAでは、ディストリビューションの存在や特徴を共有する方法を確立し、多くの人が容易に知り得る状態を作り出すことが、Linux導入バリアを解消するために有効であると判断した。