資産運用の話になると「金があるなら俺に投資しろ!!」と寒いことを言う人たちが必ずいるのだが、そんな人たちのためのサービスが欧米で人気を博している。投資というよりは実際にはローンなのだが、中間に金融機関が入らないビジネスモデルであり、また極めて「ソーシャル」なところが面白い。
ソーシャル・レンディングの仕組み
その仕組みは単純で、インターネット上で貸したい人と借りたい人をマッチングさせるだけである。P2Pレンディングとかソーシャル・レンディングと呼ばれている。その優位性は、金融機関が提供してきた仲介機能を極小化することで、借りたい人にはより低いレートを、貸したい人には効率の良い投資機会を提供するというものだ。
しかしながら、金融機関が持つ信用創造機能はどうやって担保されるのか、という話がある。つまり、我々の預けた預金は、金融機関がしっかりと審査してくれた相手にしか貸し出されない。そしてそこには信用創造機能があるわけだ。しかし、ソーシャル・レンディングでは、審査の機能は当然銀行などよりは弱くなる。つまり、訳の分からぬ相手に金を貸すなど、正直リスクが高くて出来ないということになる。
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