EMCジャパンは3月26日、ITシステムのセキュリティ対策レベルをストレージ環境も含めて評価/分析できるサービス「ストレージ・セキュリティ・アセスメントサービス」の提供を開始した。税込み価格は、300万円より。
同サービスは、SAN、NAS、CAS、SANスイッチなどのストレージ関連装置とストレージ運用管理なども調査対象とするセキュリティ評価サービス。セキュリティ技術、運用、管理など多角的かつ総合的に調べ、情報セキュリティのリスク分析/評価を行う。
EMCジャパンでは、「情報セキュリティの脆弱性を顕在化することで、(同社の)“情報中心型セキュリティ”戦略の実現に対する指針を提供する」としている。
また、EMCジャパンは同日、ストレージシステム「EMC Symmetrix DMX-3」向け制御ソフトの最新版「Enginuity 5772」についても発表した。新たに、3種類のセキュリティ機能「監査ログ機能」「サービス・クレデンシャル情報の保護機能」「認定データ消去機能」を搭載する。各機能の概要は、以下の通り。
- 監査ログ機能:Symmetrix DMX-3におけるサービスや管理上の全活動を安全に記録/管理する管理者向け機能。サービスやホストによって開始される操作を、改ざん不可能な状態のログに記録する
- サービス・クレデンシャル情報の保護機能:ワンタイムパスワード方式の2要素認証システム「RSA SecurID」を利用し、不正な操作を防止する機能
- 認定データ消去機能:障害発生デバイスをシステムから取り外す前に、そのデバイス内の全情報を確実に消去する機能。有償で提供する
最新版は、3月29日に提供を開始する。Symmetrix DMX-3保守プラン契約者は、現行版「Enginuity 5771」からのアップグレードが可能。認定データ消去機能の税込み価格は、「Symmetrix機能ベースのEMC認定データ消去サービス」が78万2250円から、「アプライアンスベースのEMC認定データ消去サービス」が144万9000円からとなる。