GNU GPLv3のディスカッションドラフト3がまもなく公開に

文:Stephen Shankland(CNET News.com) 翻訳校正:編集部 2007年03月27日 13時51分

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 広く利用されるオープンソースライセンスGNU General Public License(GPL)を巡る論争が米国時間3月28日に新たな局面を迎え、その後90日で終結する見通しだ。

 GPL Version 3(GPLv3)のディスカッションドラフト3は、太平洋夏時間28日の午前7時に公開される予定だ。Free Software Foundation(FSF)のライセンスコンプライアンス・エンジニアBrett Smith氏が26日にメーリングリストで明らかにした。現行のGPLv2は、Linuxカーネル、Java、MySQLデータベースなどの知名度の高いものも含め、多くのオープンソースプロジェクトやフリーソフトウェアプロジェクトで利用されている。

 最終の「ラストコール」ドラフトはディスカッションドラフト3の公開から60日後にリリースされる予定で、GPL 3の正式版はそのさらに30日後に公開されると、Smith氏は述べる。

 Smith氏はメーリングリストに、「ライセンスの正式版を発表する前に、フリーソフトウェアコミュニティーからできる限り多くの意見を採り入れるべく、努力したいと考えている。ドラフトの作成プロセスを調整し、関心を持つ人全員が確実に意見を出せるようにしたい」と書いている。

 当初は3月に正式版が公開される予定だったGPLv3の策定プロセスは3カ月遅れている。遅れの原因の1つが、MicrosoftとLinuxベンダーのNovellが特許権に関する合意を結んだことだ。この合意の下、MicrosoftはNovellのLinuxを利用する顧客に対して特許訴訟を起こさないことを約束した。FSFを設立したRichard Stallman氏は、最新のGPLドラフトではこのような提携が禁じられていないが、何らかの方法を探ってこうした行為を禁止したいと語っている。

 「GPL 3のディスカッションドラフト2は8カ月前の2006年7月にリリースされた。ライセンスの正式版は、こんなにかからずに公表されるはずだった。だが、プロセスを先へと進める前に、先ごろ交わされたNovellとMicrosoftの特許を巡る提携など、具体的ないくつかの問題について徹底的に議論することが重要だと考えた」とSmith氏は語っている。

 DLA Piperの弁護士で、GPL 3に関する意見を述べる弁護士などで構成される協議委員会のメンバーMark Radcliffe氏は、同ライセンスで重要な問題はGPL 2とGPL 3の間で互換性が確保されるかどうかだ、と語る。互換性があれば、片方のライセンスが適用されたソフトウェアを、もう一方のライセンスが適用されたプロジェクトでも利用できるようになる。

 Radcliffe氏は、「下位互換性が確保されない限り、多くの問題を抱えることになる」と述べる。同氏は、1つのプロジェクトで開発されたさまざまなバージョンに異なるバージョンのライセンスが適用されれば、それぞれが分岐してしまう恐れがあるという。

 同氏は、Free Software Foundationの思い通りになるとは限らないと指摘する。もしGPLが主力オープンソースベンダーの要求とかけ離れたものになれば、彼らはプロジェクトでGPL 2のみをサポートすることが考えられる。

 Linuxの生みの親Linus Torvalds氏やLinuxカーネルプログラマーの多くは、現行のGPL 3ドラフトに大きな不安を表明している。Torvalds氏は、特定のハードウェアで利用可能なコードやコンテンツを管理するデジタル著作権管理の禁止条項に不満を持っている。

 Hewlett-Packard(HP)も最新ドラフトの特許保護条項の詳細部分に対して不満を表明している。

 その一方で、 Sun MicrosystemsはGPL 3を好意的に受け入れ、JavaとOpenSolarisの両方での採用を検討している。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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