アダプテックジャパンは3月28日、同社のSAS(Serial Attached SCSI)/SATA(Serial ATA)ディスクドライブ両対応製品「Unified Serial RAIDコントローラファミリ」の新製品として、PCI Express対応の5機種を発表した。
発表されたのは、ロープロファイルで内部4ポートの「Adaptec RAID 3405」、内部8ポートの「Adaptec RAID 3805」、内部12/16ポートの「Adaptec RAID 31205」「Adaptec RAID 31605」、そしてロープロファイル、外部8ポートで外付けストレージでのデータバス冗長性の確保にデュアルパスフェールオーバーを提供する「Adaptec RAID 3085」の5製品。

Adaptec、データ保護ソリューショングループ、ブランド・プロダクト・ディレクターのSresh Paniker氏は、年間約15%の成長率をみせているエンタープライズストレージ市場において、SAS、SATAが、年間平均成長率でそれぞれ62%、47%と高い伸びを示すとする調査会社の予測に言及。加えて、高パフォーマンスのSASとコスト効率の高いSATAでは利用セグメントが異なるとし、同社のUnified Serial RAIDコントローラファミリは、両セグメントに効率よく適用できるソリューションを提供するものだとした。
新製品群は、1ポート当たり3GbpsのI/O速度を実現しており、メディアサーバ、メールサーバ、データベース、アプリケーションサーバなど、帯域幅重視のアプリケーションでの利用に適しているという。SAS、SATAおよび両者の混在環境をサポートすることで、ユーザーやインテグレーターは、アプリケーションの特性や予算に合わせて、最適なストレージシステムの構築を行えるとする。
価格はオープンプライスだが、「SASよりも、SATAコントローラに近い」(Paniker氏)価格を設定しているという。店頭販売は4月初旬より開始される予定。

また同日、同社はPCI Expressインターフェース(x1)対応、ロープロファイルのUltra320 SCSIシングルチャネルホストバスアダプタ「Adaptec 29320LPE Ultra320 SCSI HBA」も合わせて発表した。既存のSCSI資産を生かしつつ、世代の違うSCSIデバイスの混在環境においても、最大限のパフォーマンスを実現するという。価格はオープンプライス。店頭販売は4月初旬に開始予定。