XenSource、「XenEnterprise 3.2」でWindowsサポートを強化

文:Stephen Shankland(CNET News.com) 翻訳校正:編集部 2007年04月03日 12時19分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 XenSource(本社:カリフォルニア州パロアルト)は米国時間4月2日、同社フラグシップ仮想化製品のWindowsサポート強化を発表したが、6月出荷予定の新バージョンでは大幅な変更が加えられることになるという。

 「XenEnterprise 3.2」では、これまでのバージョンが対応していた「Windows Server 2003」と「Windows XP」に加え、「Windows Server 2000」まで動作するようになった。さらに、前者2種類のOSに関しては、1基だけではなく最大8基のプロセッサをサポートするようになった。

 主要x86サーバに浸透しつつある仮想化は、1台のコンピュータ上にある「バーチャルマシン」という異なる区画で複数のOSを同時に動作させる技術。この技術を利用すれば、コンピュータをより効率的に活用することができ、最終的には、変化する処理需要に流動的かつ自動的に対応できる基盤が実現する。

 既存のXenSourceソフトウェアは、1台のサーバ上で運用する設計になっているが、6月の変更により、同社の製品と野望が大幅に拡大されることになると、最高技術責任者(CTO)のSimon Crosby氏は語る。その際には、同社のソフトウェアが実行中のLinuxやWindowsバーチャルマシンを1台の物理マシンから別のマシンへと移動し、管理ソフトウェアで一連のサーバを集中管理できるようになる。

 Crosby氏は、「XenSourceは、6月に初めてフェデレーテッドマルチサーバ製品へと移行する。1つの共有ネーム空間に複数のXenEnterpriseサーバを置き、バーチャルマシンを瞬時に移動できるようになる。マルチサーバのダイナミックインフラではこれが基盤的要素になる」と語っている。

 オープンソースのXenソフトウェアを基盤にした製品を開発するXenSourceは、圧倒的なシェアを持つx86サーバ用仮想化ソフトウェアベンダーのVMwareからマーケットシェアを奪おうとしている。VMwareは既に、「Virtual Infrastructure 3」という製品の形で高いレベルの仮想化ソフトウェアを提供している。

 仮想化は注目の概念で、XenSourceにはほかにも多数のライバルがいる。例えば、Microsoftから2008年出荷予定の「Viridian」ソフトウェア、Novellの「SUSE Linux Enterprise Server」や「Red Hat Enterprise Linux」に搭載されたXenの各種オープンソースバージョン、新規参入の「KVM」、「Virtual Iron」、SWsoftと同社の「OpenVZ」プロジェクトなどがある。

 Crosby氏によると、XenSourceは現在「数百社」の顧客を抱えているという。そのなかには、ServerCaveやPanAmerican Capital Partnersなどが含まれる。

 Xenは、仮想基盤上で動作するようOSの修正が必要な「準仮想化」と呼ばれる仮想化技術の一種を採用している。これは、オープンソースのLinuxでうまく機能する。しかし、IntelやAdvanced Micro Devices(AMD)の新しいx86プロセッサでは、WindowsなどのプロプライエタリなOSがそのままXenで動作する。

 Crosby氏は、Red Hatが公開しているソースコードを使ってOracleが「Red Hat Enterprise Linux」のクローンを開発したことに言及し、「われわれは、OracleがRed Hatにしたようなことをされたくない」と語っている。

 Xenはオープンソースソフトウェアだが、Windowsのネットワークパフォーマンスを向上させるプロプライエタリなソフトウェアなどもXenEnterpriseには含まれている。

 だがまもなく、Windowsのネットワーキング処理高速化は商用版専用のオプションではなくなる。IntelとNovellはXenの仮想Windowsネットワークのボトルネックを解消するオープンソースソフトウェアを開発中で、Novellは、2007年上半期の「SLES 10 Service Pack 1」出荷までに同ソフトウェアをリリースすることを明らかにしている。

 XenEnterpriseの価格は、プロセッサごとのコア数に関係なく、デュアルプロセッササーバで年間488ドルとなっている。また、最大4バーチャルマシンの制約がある「XenExpress」と呼ばれるバージョンが無償でも提供される。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連キーワード
ビジネスアプリケーション

関連ホワイトペーパー

SpecialPR

  • デジタル変革か?ゲームセットか?

    デジタルを駆使する破壊的なプレーヤーの出現、既存のビジネスモデルで競争力を持つ
    プレイヤーはデジタル活用による変革が迫られている。これを読めばデジタル変革の全体像がわかる!

  • 【3/31まで早期割引受付中!】「IBM Watson Summit 2017」開催

    日本IBMが主催する最大の国内総合イベント。テクノロジー・リーダーの疑問を紐解く「企業IT、セキュリティー、モバイル、データ解析などの進化を探る」詳細はこちらから!

連載

CIO
研究現場から見たAI
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
内製化とユーザー体験の関係
米ZDNet編集長Larryの独り言
今週の明言
「プロジェクトマネジメント」の解き方
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
Fintechの正体
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
情報通信技術の新しい使い方
三国大洋のスクラップブック
大河原克行のエンプラ徒然
コミュニケーション
情報系システム最適化
モバイル
通信のゆくえを追う
セキュリティ
セキュリティの論点
ネットワークセキュリティ
スペシャル
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
CSIRT座談会--バンダイナムコや大成建設、DeNAに聞く
創造的破壊を--次世代SIer座談会
企業決算を追う
「SD-WAN」の現在
展望2017
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
PTC LiveWorx
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
さとうなおきの「週刊Azureなう」
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
中国ビジネス四方山話
より賢く活用するためのOSS最新動向
「Windows 10」法人導入の手引き
Windows Server 2003サポート終了へ秒読み
米株式動向
実践ビッグデータ
日本株展望
ベトナムでビジネス
アジアのIT
10の事情
エンタープライズトレンド
クラウドと仮想化