Symantecは米国時間4月17日より、中小規模の企業向けのホステッドサービスを取り扱うプロバイダへと変貌すべく、その第一歩を踏み出す予定だ。
Symantecは16日、Symantec Protection Networkブランドの第1弾として提供されるサービスの1つとして、「Online Backup Service」のトライアル版を提供開始する予定であることを明らかにした。
SymantecのシニアバイスプレジデントArthur Wong氏は声明で「多くの中小企業は、コストやリソース不足が原因で、信頼性やセキュリティの面で満足のゆくサービスを利用できなかった」と述べる。Symantecによれば、同社では管理の容易なサービスを良心的な価格で提供することを目標にしているという。
Symantecは今後予定している他のサービスについては明言を避けているが、既存のソフトウェアをベースにしたプロダクトが登場することを示唆している。Symantecの製品管理ディレクターChris Schin氏は取材に応じ、「われわれがアンチウイルス、アンチスパム、リモートアクセスなどで知られていることを考えれば、今後ローンチされるサービスが何であるかも予想がつくだろう」と述べた。
Symantecはオンラインサービスをサポートするデータセンターを2カ所用意した。同社のバックアップサービスを利用するには、バックアップの対象となるマシンにエージェントをインストールしておく必要がある。ベータ版が提供されている期間中は、25Gバイトのストレージ容量が無料で提供される。Symantecによると、正式版では、無料のストレージ容量が申し込んだプランによって異なるという。サービスの価格はまだ発表されていない。
同オンラインバックアップサービスは現在、一部のテスターに限定して提供されている。正式版は2007年夏を予定しているとSymantecはいう。またトライアルサービスの第2弾も、夏に始まる予定だ。「ベータサービスを年に3〜4件立ち上げる計画」とSchin氏は述べる。
Symantecは、個人ユーザーには「Norton 360」でオンラインバックアップサービスを提供している。Asigra、Seagate傘下のEVault、Iron Mountainなど、多くの企業が個人向けのオンラインバックアップサービスを提供している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ