フルークは4月17日、携帯型ネットワークテスター「LinkRunner」シリーズに、新たに機能強化した新製品「LinkRunner Pro」を追加し、出荷を開始した。価格は14万8000円から。初年度1500台の販売を目指す。
新製品は、ネットワークの障害原因の80%を占めるとされる物理層とデータリンク層のテストを行うための携帯型ネットワークテスター。ギガビット・イーサネットや、IEEE802.1X、PoE(Power over Ethernet)などに対応し、競合問題解決に対して、包括的なリンク状態に関する試験レポートを提供してくれる。
また、PoE試験をIEEE 802.3af規格に基づき実行し、CiscoやExtreme、およびLink Layerディスカバリー・プロトコル(CDP/EDP/LLDP)を使用して最も近いスイッチを見つけることもできるという。LinkRunner Proを用いれば、ネットワークに対して1秒間1000Mバイトまで、リンクスピードのネゴシエーションを行い、最大10のキー・デバイス、またはURLに対するPing試験が実施できます。
IEEE802.1Xは、PCを認証してからLANに接続するための技術。一般的なLANスイッチはケーブルをポートに接続するとすぐLANにつながるが、802.1X対応のLANスイッチは,ケーブルを接続してもすぐLANにつながらず、接続されたPCを認証し、正しい利用者であると確認してからLANにつなぎ、認証によってLANスイッチの接続ポートを開けたり閉めたりする。無線LANのアクセス・ポイントでも同じ機能を果たす。
PoEは、データ通信用のイーサネットケーブルを使って、ネットワーク機器が動作するのに必要なだけの電力を送信するための技術を指す。IEEE P802.3afとして標準規格となっている。