ユニーク・リンクは4月25日、企業向けに、SIP技術を利用した携帯電話の個人情報漏えい防止製品「sipWizard セキュアモバイル」を発表した。携帯電話で顧客と連絡をとる際、あいだにIP電話を介在させることで、発着信履歴に顧客の電話番号を残さないようにする。
sipWizard セキュアモバイルはLinux OSを搭載したアプライアンス機器で、ユニーク・リンクが販売する「OfficeWizard」シリーズのIP-PBXなどと組み合わせて利用する。
従業員が携帯電話から会社が用意した電話番号に発信し、固有コードを入力すると、同製品を介してIP電話経由で登録済みの顧客に電話をかけられる。その際、相手先にはIP電話番号のみを通知する。
類似の機能を備える製品としては、すでにフュージョン・コミュニケーションズの「モバイルチョイス」や、NTTコミュニケーションズの「ClicktoConnect」があるが、sipWizard セキュアモバイルでは「両製品の長所を併せ持つ」(ユニーク・リンク)という。
携帯電話の着信時だけでなく発信時にも顧客の電話番号を残さないため、端末を紛失した際に個人情報を漏えいするおそれがない。またNTTドコモのほかKDDI、ソフトバンクモバイルの各キャリアと、ウィルコムのPHSに対応する。接続可能IPキャリアはフュージョンとメディア。
標準価格は、携帯電話端末50台を登録可能なモデルで税別150万円。5月21日より注文を受け付け、6月15日から出荷を始める予定。ユニーク・リンクでは今後1年間で300台の販売を目指す。