マイクロソフト、Vistaにおける仮想化ソフトへの制限を維持

文:Ina Fried(CNET News.com) 翻訳校正:編集部 2007年06月20日 16時51分

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 Microsoftは今週、Windows Vistaの仮想化対応を拡大すると発表する予定だった。しかし、同社は直前になって方針を転換し、従来の制限を堅持する決断を下した。

 Microsoftは以前、記者やアナリストらに対し、Windows Vista Homeを仮想マシン上で利用可能にする計画に関する簡単な説明を行った。目的は、仮想マシン上でVistaを使用するために、Vistaで最も高価な2バージョンのうちの1つを購入しなければならないことにいら立ちを感じていた仮想化ファンやMacユーザーたちからの批判に対処することにあった。

 Parallelsの仮想マシンソフトウェア「Parallels Desktop for Mac」やMicrosoft自身の「Virtual PC for Windows」といったソフトウェアを使用することにより、複数のOSの同時稼働が可能になる。Microsoftは2006年にVistaのライセンシングルールを発表した際、ゲストOSとして利用可能なバージョンをVista BusinessとVista Ultimateの2つに限定すると発表した。同社はその理由として、仮想化にはセキュリティリスクが伴うため、対応するVistaのバージョンを限定することにより、高度な知識や技能を有するユーザーや企業のみがその手法を利用できるようにしたいと説明した。

 しかし、特にMac上では、仮想化はすでに広く使われるようになっており、多くのユーザーがWindows Vista Homeの利用を希望していた。また、このWindows Vista HomeにさらなるセキュリティリスクがないことはMicrosoftの関係者たちも認めている。

 Microsoftは今週行われた複数のインタビューで、同社は依然としてセキュリティリスクについて懸念しているとしながらも、(Vistaの仮想化に関する従来の)方針を変更し、選択をユーザーたちに委ねるつもりだと語っていた。

 Windows Business GroupのディレクターScott Woodgate氏は、「ユーザーは仮想化を利用するかどうかの、選択をしたがっている」とした上で、「われわれは彼らの声に真摯に対応する」と語っていた。

 今週初め、Microsoftがラインセンスルールの変更を計画していると信じていたParallelsは、Microsoftを称賛し、同社が顧客の要望を聞き入れたことを喜んでいると述べていた。

 Parallelsの企業広報担当ディレクター、Benjamin Rudolph氏は、Microsoftが方針転換する前の米国時間6月18日、「ニュースを聞いた時、われわれは非常にうれしかった」と語った。またRudolph氏はそのインタビューの中で、Parallelsのユーザーたちは、MicrosoftがなぜMac OSとともに利用できるVistaのバージョンを限定するのか理解に苦しんでいたと語った。「ユーザーたちはVistaを利用したがっているが、そのために400ドル支払わなければならないことに若干困惑気味だ」(Rudolph氏)

 Microsoft の方針転換後、Rudolph氏は失意をあらわにした。

 Rudolph氏はCNET News.comに宛てた電子メールで「Microsoftがユーザーが仮想マシンソフトで全バージョンを稼働できるようにVista(のライセンス体系)を変更しなかったことは残念だ。しかし、自社のソフトウェアのライセンスをどうするかというのは最終的にMicrosoftの問題であり、われわれはその決定を尊重するつもりだ。この問題について、引き続きMicrosoftと話し合ってゆく」と述べている。

 Microsoftは今回の方針転換に関する説明はほとんど行っていない。

 Microsoftは19日遅くに発表した声明の中で、「MicrosoftはWindowsの仮想化に関する方針を見直し、2006年秋に発表した当初の方針を維持する決定を下した」と述べている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したも のです。海外CNET Networksの記事へ

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