NTTコムウェアは7月5日、モバイル端末でデジタルペンの筆跡データを即時にサーバに転送できる、モバイル型デジタルペンゲートウェイ(DPGW)システムを開発したと発表した。
モバイル型DPGWシステムは、モバイル端末とデジタルペン、専用紙を持ち出し、モバイル端末で通信可能な場所であれば、どこからでも、デジタルペンの筆跡データを即時にサーバへ転送することができるシステム。DPGWとデジタルペンの間はBluetoothで通信しており、ケーブルで接続する必要がないため、デジタルペンを自由に持ち運ぶことができ、通常のペンと同様の使い方ができる。
現在、NTTコムウェアでは、超小型LinuxサーバのL-Boxを利用した設置型DPGWを提供しているが、固定設置できない場所や外出先からでも筆跡データを即時に転送してデータ集計などができないかという市場の要望に応え、今回のシステムを開発したという。
1台のモバイル端末で複数本のデジタルペン筆跡データを転送することができ、転送後はモバイル端末にデータを残さない。電波が届かないなど、モバイル端末で通信できない場所では、モバイル端末に筆跡データを一時蓄積し、通信可能な場所へ移動した際に再送信することができる。
また、モバイル端末のブラウザ機能を用いて、サーバで処理した結果を確認することもできるという。
現時点で本システムに対応しているモバイル端末は「FOMA M1000」のみだが、12月にはNTTドコモのスマートフォン「hTc Z」にも対応する予定。
NTTコムウェアでは、営業担当者の外出先での利用や、仮設店舗での利用などを見込んでおり、今後は、利用条件に応じたDPGW導入のコンサルティングを含むシステムインテグレーションサービスとして、より高度なデジタルペンソリューションへの対応を目指すとしている。