日本SGI(和泉法夫社長)と日本データベース学会(DBSJ、増永良文会長) は7月5日、日本SGIが国内で販売するメッセージング・ソリューション「Gordano Messaging Suite(ゴルダノ・メッセージング・スイート、GMS)」を日本 データベース学会のメールサーバーに導入したと発表した。
「GMS」は、世界中の企業や大学など2万サイト以上の導入実績をもつ英ゴル ダノ社のメッセージング・ソリューション。メールサーバーをはじめWebメー ル、インスタント・メッセージ、スケジューリング、コラボレーション、アー カイビング、アンチウィルス/スパムなど、メッセージング・システムに求め られるすべての機能を提供する。
各機能はコンポーネント化されているため、導入や機能追加も容易で、ユー ザーは必要な機能を選択して独自のコミュニケーション環境を柔軟に構築でき る。また、Windowsをはじめ、LinuxやUNIXなどマルチプラットフォームに対応 する。
定義ファイルを使用する従来型のフィルタリング機能に加え、スパム・フィ ルターの標準であるコムタッチ社のRPD(Recurrent Pattern Detection)技術 を採用したエンジンを使用。動的なフィルタリング機能も提供する。そのため、 スパムメールやウイルスメールの高い検出率と低い誤検出率で運用が行える。
日本データベース学会は7月から「GMS」をフルセットで導入し、メーリング リスト・サーバーとして本格的に運用を開始。これにより、同学会会員のメー ル環境の情報セキュリティが強化でき、メールサーバーの管理者の運用業務負 担が減少する。
現在、同学会の会員数は、正会員や学生会員、維持会員を合わせた約1700人。 これまで、学会のメーリングリスト宛に配信されるメールは、従来は独自にプ ログラムを作成してスパムメールやウイルスメールの除去を実行し、その他の メールは運用管理者が手作業でチェックしていた。そのため、開発・保守する ソフトウェアが増大し、開発体制の維持が問題になっていた。
「GMS」はスケジュールやタスクリスト、アドレス帳の共有も可能なため、 今回の導入に続き、将来的には同学会内のグループウェアとしても活用する計 画。一方、日本SGIは、今後他の学会や大学、研究所などへも提供していく。