フィードパスは7月13日、住友商事とサイボウズなどを引受先とする第三者割当増資を実施すると発表した。住友商事との提携関係を強化し、フィードパスのサービス開発と営業力を強化する狙い。
今回の第三者割当増資では、住友商事が904株、サイボウズが360株、ngi groupが180株、フィードパス代表取締役社長の津幡靖久氏他が194株をそれぞれ引き受ける。増加する資本金8190万円は、運転資金にするという。増資後は、サイボウズと住友商事がフィードパスの株式1076株(35.1%)ずつを所有し、ともに筆頭株主となる。また、今回の増資で、フィードパスはサイボウズの連結子会社から持ち分法適用子会社になる。
今回の第三者割当増資は、今後、急速な市場拡大が見込まれる中小企業向けSaaS事業を強化拡大するため。住友商事との提携強化で、シリコンバレー地域を中心としたウェブ関連事業のビジネスモデルを積極的に開拓し、また国内向けには幅広い営業力を強化していく。
住友商事から取締役・従業員を受け入れ、フィードパスの経営・営業力を強化し、新規サービスの開発を積極的に進めていく。
フィードパスは、ウェブサービスの企画開発と販売を主な事業とする。現在は、ウェブ更新情報の収集と配信のシステム(フィードリーダ)「feedpath Rabbit」や、企業向けのウェブ統合システム「feedpath Zebra」、サイボウズ製の「サイボウズ Office 6」、ウェブデータベース「サイボウズ デヂエ」をSaaS型で提供する。
特にfeedpath Zebraは、住友商事が日本市場での総事業化権を持つ米Zimbra製品をベースに、フィードパスが日本語化製品サポートなどの付加価値をつけて提供。2007年3月の提供開始以来、順調に利用者を拡大しているという。