SAPジャパンは8月2日、明治大学がSAPの人事管理、顧客管理システムの採用を決定し、9月から順次稼働することを発表した。
明治大学では、人事管理アプリケーション「SAP ERP HCM」を採用することで、約3300人の教職員を対象に、人材管理・組織管理・給与情報管理・勤怠管理(主として事務系の職員が対象)などによる新人事システムを構築する予定だ。
また、顧客管理アプリケーション「SAP CRM」を採用し、卒業生情報を管理・活用する校友システムや募金システム、学生の就職を支援する就職システム、明大カードシステムを構築し、大学主導で行う「在学生・卒業生・大学間のコミュニケーション強化」を支援する予定だ。
明治大学では、学生はもちろんのこと、卒業生や父母、地域住民、社会人を含む、大学に関与するすべての構成員または利用者に対して開かれた大学を目指し、サービスの質の向上を目指している。そうしたユーザーのニーズに対応できる総合的な事務システムの構築を必要としていた。
同大学では、SAPジャパンの実績に加え、システム統合を可能にする柔軟な基盤を提供しているという理由から、SAPアプリケーションの採用を決定したとしている。将来的には、SAPが提唱しているエンタープライズ・サービス指向アーキテクチャ(エンタープライズSOA)を実現する基盤上で、学内のシステム統合も視野に入れ、環境の変化やシステムの拡張など、変化に対応できる基盤を構築することを目指すという。