業務アプリケーションソフトウェアの大手であるSAPが、米国時間2月2日、顧客関係管理(CRM)ソフトウェアのホスティングサービスを発表する予定だ。同社は、自らのサービスを擁し、すでに激しい競争の繰り広げられる市場に参入する。
同社の広報担当が認めたところによると、SAPは待望のCRMサービスについて、カリフォルニア州パロアルトおよびニューヨークで開催される記者会見の席上で発表する予定だという。同広報担当は、新サービスの詳細に関するコメントを控えている。
SAPは以前、自社のCRMサービスは競合企業のサービスとは異なったものになると述べていた。ホスティング市場において後発組となるSAPにとって、他社との差別化は不可欠だ。たとえば、Oracleによる買収が発表されているSiebel SystemsはすでにCRMサービスを展開中であるし、Salesforce.comもCRMシステムのホスティングサービスを何年間も提供してきている。
SAPの幹部らは過去に、自社のCRMサービスでは、使い勝手のよさだけでなく、現在のライセンス版と同様の機能性も実現させたいと述べている。また、顧客がホスティング版から移行する場合にも、問題なくSAPのCRMアプリケーションを購入、インストール、稼働させられるようにしたいとも発言していた。
SAPが現状のオンデマンドアプリケーションについて問題視していた事柄の1つは、これらのアプリケーションが、他のシステムと効果的に連携できない点だった。たとえば、同社は、自社のオンデマンドCRMサービスが注文情報を管理する以上の機能を果たすようにすべく、顧客の在庫システムとリアルタイムで連携させたいと述べている。
ただし、こうした機能が新サービスに搭載されるか否かは、現時点では明らかでない。
AMR ResearchのRob Boisによると、ホスティング型CRMサービス市場では現在、ベンダー各社が、ウェブサービスとの統合に利用可能なタグ付け機能を提供するなど、カスタマイズ性を重視するようになっているという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したも のです。 海外CNET Networksの記事へ