(バーが長いほうが高性能) 注:Quake 1.2パッチを使用
「Quake 4」を動作させることができた仮想化ソフトウェアは、Parallelsだけであった。我々は、現在の標準からはやや保守的な設定(1024x768、High Quality、4倍速アンチエイリアス処理、8倍速異方性フィルタリング)を使用し、かろうじてプレイ可能な程度のフレームレートとした。低品質設定であればフレームレートが高くなり、よりプレイしやすくなるが、見かけはそれほど変わらない。とはいえ、とにかく仮想化ソフトウェアでWindowsベースのゲームをプレイすることができたのはうれしい驚きであった。仮想化アプリケーションの開発者たちは、近い将来Windows系ゲームとの互換性を向上させることを約束している。
純粋にパフォーマンスの視点から見ると、FusionがParallelsよりも速いプラットフォームであることがわかった。それに加えて、我々がランダムに行なった実地テストでは、FusionのほうがParallelsよりもやや安定性に優れていた。ただし、FusionよりもParallelsの出荷用バージョンのほうを長時間使用したため、これは必ずしも公正な比較ではない。FusionとParallelsは使いやすさにも多少の差があった。個人的な好みはユーザーのセンスに左右される可能性が高い。私にはParallelsのほうがFusionよりもやや直感的であるように思えるが、これは私がParallelsをFusionよりも長時間使用したからかもしれない。CrossOverがこれらに肩を並べるためにはまだかなりの追い上げが必要だが、CodeWeaversのスタッフはたえず前進し続けているように見える。現在までのところ、メインストリームのゲームをMacでプレイする方法は依然としてたった1つ、Boot Campを介してインストールしたネイティブWindowsを使うしかない。とはいえ、Macで動作させるのがOutlookやExcelといったありきたりなWindowsアプリケーションだけであれば、今回取り上げた仮想化オプションはどれを使っても大きなパフォーマンスの差は感じられないはずである。リソースへの負担が少ないアプリケーションの場合、どの仮想化アプリケーションのパフォーマンスもおそらく十分に高速であると考えられる。
システムテストの詳細はこちらを参照のこと。
システム構成:
Apple Mac Pro
2x 2.66GHz Intel Xeon 5355 CPU(合計8コア)、2048MB DDR2 FB-SDRAM 667MHzメモリ、512MB ATI Radeon X1900グラフィックスカード、500GB Seagate 7200rpm SATA/150ハードドライブ
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ