Adobe Systemsは、2008年第1四半期中に「Flash Media Server」のアップグレード版をリリースする計画を、米国時間9月6日に明らかにした。
動画を始めとするマルチメディアコンテンツをストリーミング配信する「Flash Media Server 3」は、より高速になり、ストリーミングメディアの複製を一層難しくすることができる。
Adobeは、オンラインメディアに向けて、6日にアムステルダムで開催されたIBC2007カンファレンスで、Flash Media Server 3のプレビューを公開した。
Flash Media Server 3により、コンテンツ製作者は、Adobeが年内にハンドヘルド向けFlashとしてリリース予定の「Adobe Flash Lite 3」へ、動画をライブストリーミング配信可能となる。
Adobeによれば、Flash Media Server 3のパフォーマンスは、現在の「Flash Media Server 2」よりも約2倍の高速化を実現する。また、ストリーミングコンテンツの複製を防止するため、新たな暗号化プロトコルが追加されている。
4日にはMicrosoftが、AdobeのFlash Playerに対抗する「Silverlight 1.0」をリリースしており、すでに多くの大手ウェブサイトがSilverlightを採用しつつあることを、Microsoftは明らかにしている。
Adobe、Microsoftの双方にとって、高価なメディアサーバソフトウェアを購入し、対応する開発プラットフォームの利用拡大に貢献してくれるメディア企業は、非常に重要な顧客である。
さらに、Adobeは6日、Cisco Systemsの「Content Delivery System」が、Flash動画ストリーミングをネイティブでサポートすることも発表した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ