Capgemini、「Google Apps Premier Edition」のサポート業務を開始

文:Martin LaMonica(CNET News.com) 翻訳校正:吉武稔夫、福岡洋一 2007年09月10日 22時52分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 国際的コンサルティング会社Capgeminiは、「Microsoft Office」に代わるGoogleのオンラインサービス「Google Apps」が訴求力を持つのは大学生や中小企業にとどまらないと考えている。

 Capgemini(本社フランス)は現地時間9月10日、Googleとの提携を発表した。この提携に基づき、Capgeminiは企業向けの有料サービス「Google Apps Premier Edition」を利用する大企業を対象に、デスクトップサポートとインストールサービスを提供していく。

 Capgeminiの幹部によると、Google Appsには、ウェブベースの電子メールサービス「Gmail」、共有カレンダープログラム「Google Calendar」のほか、オンラインのワードプロセッサおよび表計算アプリケーションである「Google Docs & Spreadsheets」が含まれており、現時点では個人や小規模企業が主に使用しているが、大企業においても役に立つという。

 Capgeminiでサービス指向アーキテクチャ(SOA)部門の責任者を務めるSteve Jones氏によれば、こういったウェブベースのアプリケーションは、工場の生産ラインや小売店の従業員など、個人用のパソコンを持っていないことが多い従業員にとって意味があるという。そういった職場では、パソコンやMicrosoft Officeを購入するのにかかるコストを計上しにくいからだ。

 さらに、ビジネスパートナーとインターネットを介して協力関係にある企業にも役立つという。

 Capgeminiはサポートを担当し、企業の業務プロセスに合わせてGoogle Appsのカスタマイズも行う。

 今回の提携はGoogleにとって、新技術の導入に対して保守的な大企業にGoogle Appsを普及させる助けとなる。

 調査会社Burton Groupが8月に発行したレポートによると、1ユーザーあたり年間50ドルという比較的低料金であっても、Google Apps Premier Editionを採用する企業はリスクを抱えることになるという。

 多くの企業は、元来は消費者を対象とした企業であるGoogleがWeb経由で提供する生産性アプリケーションを利用するのに慣れていない。また同レポートは、アプリケーション自体にも、従業員の職務に基づいて文書へのアクセスをコントロールする機能など、Microsoft Officeにある機能が備わっていないと指摘している。

 Burton GroupのアナリストGuy Creese氏は、「ユーザー1人あたり年間50ドルという価格は魅力的だが、企業はその金額に見合うだけのメリットを得ていない」と述べ、さらに次のように書いている。

 「Googleの進出によって、コミュニケーションやコラボレーション、コンテンツ管理にサービスとしてのソフトウェア(SaaS)を利用するという機運は高まったものの、自ら推進しているこのトレンドからGoogleが利益を上げられるかどうかは、現時点では不透明だ」

 CapgeminiのJones氏は、同社がGoogle Appsのサポート提供を決めた理由の1つとして、従業員が企業の技術部門の承認なしに同アプリケーションを利用していることが多いという点を挙げている。これは、重要な社内文書を管理する上で問題を引き起こしかねない。

 同氏は次のように述べている。「もし企業が先を見越してこれを管理しなければ、コントロールできなくなる。そうした事態は遅かれ早かれ起こるだろう。重要なのは、問題を未然に防ぐかどうかだ」

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連キーワード
経営

関連ホワイトペーパー

SpecialPR

  • デジタル変革か?ゲームセットか?

    デジタルを駆使する破壊的なプレーヤーの出現、既存のビジネスモデルで競争力を持つ
    プレイヤーはデジタル活用による変革が迫られている。これを読めばデジタル変革の全体像がわかる!

  • ビジネスの継続的な成長を促す新たなITのビジョン

    多くの企業においてITに求められる役割が、「守り」のコスト削減から「攻め」のビジネス貢献へとシフトしつつある。その中でIBMが提唱する新たなビジョンEnterprise Hybrid ITとは?

連載

CIO
研究現場から見たAI
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
内製化とユーザー体験の関係
米ZDNet編集長Larryの独り言
今週の明言
「プロジェクトマネジメント」の解き方
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
Fintechの正体
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
情報通信技術の新しい使い方
三国大洋のスクラップブック
大河原克行のエンプラ徒然
コミュニケーション
情報系システム最適化
モバイル
通信のゆくえを追う
セキュリティ
セキュリティの論点
ネットワークセキュリティ
スペシャル
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
CSIRT座談会--バンダイナムコや大成建設、DeNAに聞く
創造的破壊を--次世代SIer座談会
企業決算を追う
「SD-WAN」の現在
展望2017
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
PTC LiveWorx
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
さとうなおきの「週刊Azureなう」
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
中国ビジネス四方山話
より賢く活用するためのOSS最新動向
「Windows 10」法人導入の手引き
Windows Server 2003サポート終了へ秒読み
米株式動向
実践ビッグデータ
日本株展望
ベトナムでビジネス
アジアのIT
10の事情
エンタープライズトレンド
クラウドと仮想化